「子どもたちを放射能から守る埼玉ネットワーク」発足イベント

放射能から守りたい こども・命・未来

福島の原発事故から一年以上が経ちました。

放射能という、五感で感じることのできない恐怖の中で、子どもを守るために、各地でそれぞれに活動してきた私たち。その多くの方が、この埼玉ネットワークという形でしっかりと横につながりました。

そして今回の発足イベントで、情報の交換や共有をし、人々がリアルに出会い、未来への思いを再確認したことで新しい力も生まれました。

 

越谷市長や議会からの励ましのメッセージも届き、各地の市議や町議の方も参加され、また県内だけではなく、他県地域からの参加者や、マスコミの取材が多数あった事も私たちへの励ましになりました。

今、ここからがスタートです。


  • 「放射能から守りたい こども・命・未来」概要

  • 1・日時平成24年5月19日(土)10:00~16:30 
  • 2・場所 埼玉県越谷市 中央市民会館 劇場  
  • 3・内容 団体の活動発表   
  •      テーマごとの分科会&交流会
  •      講演会 武藤類子さん「福島からあなたへ」 
  •      講演会 山田真先生「子どものいのちを守るために」 
  • 4・登録団体 43団体 (平成24年5月18日時点) 
  • 5・参加者  246名(子ども含む)   
  • 越谷市73名 さいたま市37名 三郷市15名 春日部市13名 草加市9名 川口市8名 吉川市6名 白岡町6名 熊谷市5名 深谷市4名 松伏市4名 加須市4名 宮代町3名 杉戸町3名 秩父市3名 東松山市3名 入間市2名 志木市2名 蓮田市2名 新座市2名 ときがわ町1名 所沢市1名 狭山市1名 寄居町1名 鶴ヶ島市1名 三芳町1名 嵐山市1名 滑川町1名 蕨市1名 東京都11名 神奈川県2名 栃木県2名 千葉県1名 不明17名 
  • 6・取材 朝日新聞埼玉版 東京新聞埼玉版 埼玉新聞 週間金曜日
  • 7・スタッフ 30名

子ども埼玉ネット講演会

※山田真先生、武藤類子さん講演会の録画はこちらUstream

※ツイッターでの講演会実況のまとめ

武藤類子さんが講演会でお話されていた【世界の核実験地図】

午前の部、団体活動報告の記録 

  • 自治体の対策 ◆子どもの未来を考える会嵐山 
  • ・2011年6月、小学校の校庭表土を測定に出したら1000㏃だった。
  • ・2011年8月の申し入れに、町長、副町長、教育長、役所の課長クラスが皆で来た。「県のデータで安全と言われた」と説明されたが、独自の測定結果と東大助教の小豆川勝見さんからのコメント「校庭は実験用原子炉の中で遊ぶより危険な状態」を見せたら、がらりと対応が変わった。2011年7月、小学校、幼稚園の土のベクレル測定、表面から5センチだけでなく、子どもへの影響をみるなら1センチもとるべきと要望し、5センチは101ベクレルだったか、表面1センチは4倍以上の460ベクレルの汚染が確認された。
  • ・8月13日に署名847筆と共に要望を出した。牛乳も止めていい、お弁当、水筒は自由。8月議会で請願が採択された。
  • ・除染基準は、川崎市の最も低い除染基準を参考にして、地表で毎時0.19μ㏜/hになった。
  • ・給食食材はリクエストしたものを調べてもらえる。
  • ・2012年5月、議員全員を集めた懇談会も行い、請願内容に沿った行政の対応をお願いしている。
  • ・子ども未来比企ネットワークで「子ども未来通信」を出して、公共施設にも置いてもらっている。これが周りへの周知、行政への働きかけに効果的だと思われる。毎月通信を持って役場に行き、話をしている。
  • 市民との除染 ◆チームかわらび~放射能と向き合う会(川口市)
  •  ・除染、学校の保護者会などと40人ほどで行なった。2時間かかった。
  • ・側溝(空間放射線量毎時0.86μ㏜)の土をスコップで剥ぎとったら、0.12μ㏜にまで下がった。
  • ・校舎周りは線量が高い。
  • ・側溝のふたをかぶせて、水洗い。
  • ・土は、土のうの袋の上から、水漏れを防ぐ袋を被せて、プールの下の空間に仮保管。
  • ・市は昨年11月に除染対策マニュアル出した。
  • ・堀場の線量計10台を市民に貸し出し。市民の通報を受けて、市が除染する。高圧洗浄。
  • ・私学の幼稚園には入りにくい。
  • 三郷市の現状 ◆放射能から子どもたちを守ろう みさと(三郷市)
  •  ・放射能防護プロジェクトの首都圏の土の測定では、最も高い値が出た。
  • ・空間線量は毎時0.2-0.3μ㏜。0.4μ㏜になることもあった。毎時1mSv以上のホットスポットもある。
  • ・小学校への除染はしたが、市内の私立幼稚園には市は入らなかった。
  • ・呼吸による内部被ばくが多い。
  • ・冬から春にかけて竜巻のような風が吹く。春までに、動ける人は移住した。
  • ・19日に「みさと船着場スプリングフェスティバル」を開催。川の増水がなければ、花つみもやっていた。江戸川の河川敷は一番、空間線量が高いところ。0.4から0.6μ㏜越えもある。 放射線対策室を設けても、市は被曝させる行事をする。
  • 自治体の除染 ◆吉川健やかネット(吉川市)
  • ・江戸川(500㏃)と中川(50㏃)に挟まれている。7月1日に、除染基準を毎時0.43と 定めた。高いと要望をしたが、却下された。
  • ・8月に議員周りをして9月に要望提出。
  • ・市はアロカのサーベイメータの値しか採用しない。
  • ・側溝が毎時6μ㏜、2μ㏜という所も。市は0.26μSvで除染完了。

     

  • ・吉川の給食は地元のものを使っている。

     

  • ・小学校の校庭500㏃越えがある。市民農園もそれくらい。
  • ・中原しげと県議が、意見を聞く場を設けてくれた。
  • がれき問題を考える ◆埼玉がれきネット
  • ・県内の色々な団体が一緒になってやっているネット。ML中心に交流。
  • ・県の試験焼却の際、熊谷市に抗議に行った。7人の市民を30人の警官が取り囲んだ。他の2つの地区も同様。県はやりすぎじゃないか。

     

  • ・熊谷・日高の、工場周辺の住民だけを対象にした説明会。深谷市、秩父市や県南でも説明会を開いてほしいと地元から要望が出されたが、県は受け入れなかった。
  • がれき問題を考える ◆彩の国資源循環工場と環境を考えるひろば
  • ・2週間で4000筆の署名集めた「子ども未来@深谷寄居」を、お手伝いしている。
  • ・埼玉県は、県外からの産業廃棄物の流入が全国ワースト1。
  • ・彩の国資源循環工場は、311以降、各自治体から出た高濃度放射能の焼却灰をもう一度燃やして、路盤材などにリサイクルしている。 情報公開請求してわかったのは昨年冬以降で、千葉県印西市から3,830Bq/kgが450t、埼玉県越谷市から1,890Bq/kg、羽生市から1,913Bq/kg、妻沼町から1,009Bq/kg…これらより高かった春〜夏は、測定していない。
  • ・放射性物質を化学物質の1つとしてとらえると、東大の村上周三名誉教授によると80%が肺から取り込むとのことなので、内部被ばくは煙突からの再拡散が危ない。
  • ・早川由紀夫先生の焼却灰マップによると小川町の焼却灰は5,400Bq/kg、久喜市は4,200Bq/kg…これら自治体の一般焼却灰を埋立てているのが環境整備センター。
  • 自治体の給食への対応 ◆5年後10年後子どもたちが健やかに育つ会・越谷
  • ・市はアロカの食品の測定機2台を購入。1日4-5品目しか測れない。
  • ・使用頻度の高い、地元産の野菜をよく測っている。給食に使う魚は輸入物。 
  • ・越谷では、給食の食材で10㏃以上出たら、もう使わない。
  • ・市のHPで公開している。
  • ・昨年、食品の基準値超えが相次いだ時に、給食員さん達が動いてくれた。汚染された可能性のある食材が入ってきた時、抜いてメニュー作ってくれた。また、労働組合の給食部会50人で、市に測定器の購入を呼び掛けてくれた。
  • ・学校に保護者からの心配の声が届くと、職員も動きやすい。 大人が内部被ばくや低線量被ばくの知識を得ることが、子どもを守ることになる。

更に詳しいことはリンク先の各会HPなどをご覧ください

 

 

埼玉ネット分科会



午前の部、分科会の記録

「除染」 記録:三浦有里

  • 

【各地域の除染状況】

  • ●三郷市
三郷市の自治体に問題提起をした経緯
自治体に対策をお願いしても、問題意識低く、取り合ってもらえなかった。
その後神戸大学の山内先生に測定をして頂き、結果を参議院会館で記者会見を行ったところ、企画総務部 放射能対策室が設置された。
それでも、市も、学校も放射線測定に消極的で認めたくないという姿勢がある。
保護者が学校の校庭を測定し、不法侵入で警察沙汰になったこともあった。
  • 


●東松山市
市の除染基準:地表5cmで0.23μSV/h以上より除染。
除染した場所は公表せず。問題を隠している。
土壌測定はポイントのみ。空間線量は全学校、幼稚園保育園行っている。
土壌検査:鉄棒下0.10μSV/hのところで、1000Bq/kg検出。
  • 

●三芳町:
除染について市民が行うか、自治体が行うか。
三芳町は、自治体が行う方向となっている。
当初、自治体が行う除染の範囲は、学校など公共に場所にとどまったいた。
マンションの敷地内などは公共の場所ではないので、できないというのが自治体の姿勢であったが、
マンションの敷地であっても人が多く通ることなどを伝え、除染実施につながった。
  • 

●三郷市
除染すること自体よりも、汚染土の保管に費用がかかる。
三郷市の除染費用:2300万円



  • 【除染後の汚染土の保管場所】
  • 
●川口市
国が最終処分場を設置するまで、こちらで保管するとしている。
小学校の校庭の除染時の汚染土は、プールの下の空間に保管。周囲を測定し、数値に変化がないことを確認したうえで、場所を選んだ。
  • 

●三郷市
50cmほどの穴を掘り、ビニールシートを敷き、そこに寸胴袋に詰めた汚染土をいれ、土をのせ、さらにビニールシートをのせて土をかぶせた。
最低でも50cmの土をのせて空間線量を確認した。



  • 【除染の基準について】
  • 
除染基準は各自治体で差がある。
独自の基準を掲げているところもあるが、国の基準に準じているところも多い。
地表5cm1μSV/h 地表1m 0.23μSV/h
  • 
参考:除染基準 区市35%国より厳格 首都圏 住民に配慮 除染に挑む自治体[東京新聞]横浜ママパパの放射線だより
  • 【除染の必要性を伝えるために外部被爆の怖さを知る】

  • 例えば、1000Bq/kgの土壌とは1秒間に1000本放射線が出ているということ。
ブランコ下に1000Bq/kgの土壌があった場合、1分間ブランコに乗っていると60000本の放射線が体にそそぐ。

  • がん患者への放射線治療の原理は、活発に細胞分裂をしているがん細胞に放射線をあてることにより、細胞核を破壊して細胞を殺している。
よって地面からの放射線によって小さな子供はもちろん、妊娠初期のお母さん、成長期の子供など細胞分裂が盛んな時期ほど放射線の影響を受けやすい。女子の初潮寸前の卵子が出来る時期であれば放射線が子宮にあたることで、形成期の卵子の異常細胞分裂により、将来的に不妊の原因になる可能性が高い。
小学校高学年の修学旅行はまさに、この時期にあたることを考えると、修学旅行先として汚染の高いエリアは避けたい。
  • 
なによりも、汚染された土壌を取り除くことで、身の回りのリスクは軽減される。
(川口市で行われた志賀元(しがはじめ)医師による勉強会より)

「給食」 記録:中村明子


  • 1
.新座の現状と今後について


  • 現在新座市では、小中学校23校が自校式給食で
私立幼稚園等も併せ合計、61校の給食測定方法が統一されていない。
自校式なので栄養士が食材発注している。
現在市で購入した検出下限Cs20bq/kgの機器で測定
1校単位では3~4ヶ月に一度検査対象。
また外部検査では、4ヶ月に1回、1週間分まるごと検査。 

  • 話し合いを持とうにもたらい回しにされなかなか声が届かない。
この現状をなんとか改善してゆきたい。


  • 回答
  • 一人一人の声では届きにくい。人数を集め会として組織した上で
なるべく課の上層部の人とコンタクトをとる。
  • 
話の順番も大事で、突然要望を言うのではなく、順番を考える。
  • 始めの手順として、越谷市の場合は議会への請願(その後すぐ採択)
  • 
ときがわ町の場合は、署名を提出、その後話し合いの場を設ける。
  • 
栄養士さんも自治体の職員なので
自治労埼玉県本部(自治体で働く職員の団体)に
アクセスしてもいいのではとの意見も出ました。
  • 
また課に一人でも知識を持った人がいると全然違うとの話もありました。
  • 

2.
給食でもマクロビオティックの有効性を共有してゆきたい
  • これからは取り込んでしまった放射性物質を排出するための食事が大切。
そのためにはマクロビオティックが有効とされる。
給食から、マクロビオティックでは有害とされる、牛乳や砂糖を減らしてゆけないか。
また、マクロビオティックに関する情報をもっと共有し進めてゆきたいと思っている。
  • 

回答

  • 牛乳は、現在文科省で決められている栄養素であるという指針はあるが強制はしていない。
しかし栄養士は教育委員会から指導されているのでこれを無視することはできない。

     

  • 他の食材に置き換えてもよいものだが、牛乳を使用することで補助金がでるという話もあると聞き、
個人的に牛乳を拒否するのが最も手っ取り早い。
また、(クーラーステションではなく)パックとしての牛乳のベクレル数は、
学校や教育委員会に言っても計ってくれないため、直接牛乳メーカーに問い合わせるのが早い。
  • また、放射性物質を排出するという点においては、
ゼオライトサプリ(1日300円程度)や水素で体温を上げ、免疫アップ、などの話も出ました。
  • 
参考図書/コリン・キャンベル 葬られた「第二のマクガバン報告
  • 3
.その他の意見


  • 新座の給食では地産地消だが、風評被害を防ぐため検査しないため、
不安のもととなっているとのことだが地産地消は逆にメリットになる。
産地偽造のニュースがこれだけ多い中、顔の見える野菜を買えるメリットがある。
農家も地元の子どもに安全なものを食べさせたいと思う。
土壌や作物をきちんと計測、公表し、安心してゆけるプラスの循環をつくってゆけるはず。

「自治体とのやりとり」 記録 武知真理子

  • 1.給食の食材について
  • 現在埼玉県には国から無償貸与された5台の検査機器があるが、市町村によって検査実施が定期的に実施されているところと、機器の存在すら知られていないところもある。検査実施後、どのような食材が検出されやすいか、またその数値について 検査結果を埼玉県ホームページ等で公開するなど、データを共有していけるよう要望したいのだが。
  • 回答
  • すでに計測はされており、要望はデータの公開なので比較的すぐに実現するのでは。埼玉ネットワークとして埼玉県、県教育委員会へ要望を出すよう準備しましょう。
  • 2. 自治体の対応
  • 「いったんはきのこ類などの危険食材を使用しない」と市側と話し合いをしたのだが、後日手紙が来て「国の基準では安全値」出荷制限されていないということで一方的に使用再開されてしまった。また、別の市では計測した結果「20ベクレル以下は安全」として数値を超えない限り給食に使用されている。 他に、修学旅行先が高汚染地域であり、行先変更を要望したい。 このようなケースで自治体、担当者、教育委員会等に働きかけるのに良い方法はありますか?
  • 回答
  • 越谷市の場合、越谷の会のメンバー何人もが食材について何度も電話、手紙で問い合わせ、それを継続していった。直接担当者に会うことも大切で、面会時にはわかりやすい資料を準備、議員さん同席で交渉に行く。
  • (さいたま市も)このように様々な方法でコミュニケーションを継続していくうちに、最初は身構えていた担当者も次第にうちとけて気軽に話が進められるようになっていった。また、越谷は学校の調理師さんなど現場の方々が汚染された食材への危機意識が高かった。 
  • 修学旅行については、越谷市ではまず目的地(二本松市)、経路の線量を計測し(議員さんが計測に行った)そのデータをもとに教育委員会と交渉し変更することができた。交渉する際、データや資料はわかりやすいのがポイント。
  • 3.越谷市主催「放射線に関する講習会」に関して
  • 2月開催の放射線(100mSv以下)の被ばくの健康への影響について講師の方へ質問を出しました。行政側は今後も継続して講習会を実施して欲しい。
  • 回答
  • 誰を講師に呼ぶか市民にも聞いて欲しい。

「放射能の測定について」記録 駒崎則子

  • 測定についてのとりまとめは、前半は「市民測定所うらわ実行委員会」事務局長の木下卓さん、後半は「こどもの未来を考える会くまがや」代表椎名さんにお願いしました。はじめは質疑応答の形式で木下さんにお答えいただき、後半は椎名さんを中心に、皆で意見を交換し合いました。 
  • 1.「測定の単位、ベクレルとシーベルトには相関があるか」 
  • 相関がないとは言えないが、ベクレルを測る食品測定器とシーベルトを計る空間線量計では基本的に構造が違う。ベクレルは放射能の量を表す単位、1秒間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量が1Bq。シーベルトは人体への影響度がどれくらいかに換算したものである。
  • 2.「熊谷から横浜まで空間線量計を持って移動したが、電車の中では数値が低かった。なぜか。」
  • 電車の中では金属の遮蔽効果が作用する。基本的に建造物の中と外は分けて考えなければならない。ただし木造の建造物の中は遮蔽効果が低い。建物の中は屋根に近いほど線量が高くなる。窓際も高い。屋外では水のたまりやすい場所、学校では遊具の下などの隠れた場所が高くなる傾向があるので、隅々まで測定する必要がある。
  • 3.「我が家は外よりも家の中のほうが線量が高い。考えられる原因は?」
  • 外部からの放射性物質の侵入が考えられる。掃除を徹底すると効果がある。セシウムは水に吸着しやすいので、掃除機よりも水ぶきをする。玄関マットなどにもたまりやすいのでこまめに洗うと良い。
  • 4.「洗濯物は外干しが良いか室内が良いか、判断の基準は?」
  • 市が貸し出している測定器などを利用して、干す場所の線量を測定してみる。できるだけ低い場所のほうが良いが、風向きなどにも注意をする。風の強い日には放射性物質が舞い上がることがある。福島からの風や、花粉などを運んでくる山からの風にも注意する。(ここから椎名さんに交代)
  • 5.「線量計について。安価で買えるカウンターSという機種を持っているが、意味があるのか」 
  • 中国製などと比べると、とても良い測定器。シンチレーション式の測定器に近い数値が出る。あまり短時間では安定しないので、何度か測って平均を見ると良い。吉川中央部は0.24uSv/hほど。吉川でも東と西では数値に差がある。
  • 6.「土壌検査をしている方はいるか?」
  • 土壌は測定が難しい。地表から5cm、10cmなど測定していてもバラバラ。砂場、畑など、同じ深さで採取したほうが正確に比較できる。検土丈という土壌採取の専用器具があるが、測定所でそれも一緒に貸し出して欲しい。一度耕運してしまうと地表から15cm混ざってしまうため、何もしていない所とは数値が変わってしまう。混ぜない状態で測定するのが望ましい。
  • 7.「食べ物を扱う仕事をしているが、皆さんの摂取の基準は?」
  • 食材は国の基準のものがほとんどだと思うが、50ベクレルは高すぎると思う。東都生協の宅配は10ベクレル以下のものも公表しているので安心できる。チダイズムというブログでいろいろと測定して公表しているので参考にしている。特に米や水は心配だが結局測らないと分からない。数値ではなくできるだけ西日本など産地を基準に選ぶようにしている。
  • 8.「米などの食品偽装について。対策はあるか」
  • くまもとと書かれた米袋を東北に送り、東北の米を詰めて九州まで送り返すという偽装が行われているが、これに関しては自衛しかないと思われる。遠方の道の駅など、なるべく産直品を選んで買うようにする。スーパーなどでベクレル表示されていれば買いやすいが、今後もそれはありえない。福島での調査では、庭で作った未検査の野菜を摂取していたため、体内セシウムが増加していたという報告もある。福島原発から300km圏は汚染されていると考え、食品は遠方のものを選ぶようにしたい。
  • まとめ
  • 今回は、測定の話から食品の汚染など、様々な意見が出ていました。測定は専門知識が必要なため、専門の方に依頼するのが一番正確な情報を得られると思います。登録団体の中には専門家の方もたくさんいらっしゃいますのでそうした方々とのネットワークも、汚染に対応できる大きな力になってくれるのではないでしょうか。

「がれき」記録 山本智子

  • 【被災地の支援】
  • 「100Bq/Kg以下のものを引き受けても支援にならない」  
  • ・通常なら1tあたり8000円、阪神大震災の時で22000円、それが今回約65000円になっていて埼玉県のセメント会社におよそ32億5千万円が入ることになる。これでは被災地の支援にならない。
  • ・岩手県のがれきの80%以上が土砂で、広域処理の名目のもと持って行くのは可燃物ばかり。埼玉は木くずのみ。それでは支援にならない。
  • 「地元のニーズをよく調べないと支援にならない」
  • ・野田村には18000tしかがれきがない上、その「周辺」と言われるところは自前で処理できる様子。野田村の隣の久慈市は埼玉県の申し出を断っている。
  • ・川崎市では、広域処理の相手先のニーズがないことがわかり、検討し直すことになった。
  • 【埼玉の現状】  
  • ・越谷
  • 5市1町の処理をしているが、飛灰は特に高線量。今まで一般廃棄物を持って行っていた秋田県から断られ野積みの状態になっていた。その後県外への移送も始まったが相手先を公開していない。
  • ・越谷では第2工場を建てるということも決まっている
  • ・受け入れた木くずはどうするのか→8000tが各自治体で、42000tがセメント工場
  • ・三郷 高線量の焼却灰が一時保管という形で保管されている→そのままになってしまうのではないかと不安である
  • ・放射性廃棄物は以前から市民の身の回りにあった→三菱マテリアルや東海村
  • 【各市町村で出来ること】
  • 「100Bq/Kg以上の廃棄物を入れない、出さない」  
  • ・原発ではたとえ100Bq/Kg以下でも外へ出さず厳重に保管している  それを8000Bq/Kg 以下なら普通に埋められるとするのはおかしい
  • 「議員の考え方を確認しよう」 
  • ・議会での受入決定は、一人の差で決まってしまうこともある。
  • ・議員に声をつたえることや考えを聞くことも必要
  • 【がれきの受入後出来ること】
  • 「焼却場の周辺の放射線量測定をする」
  • ・受け入れてしまった後でも中止に出来るのではないか「タオルプロジェクトをやってみよう」
  • ・足立区では受け入れたがれきの焼却が始まるのに合わせて、10キロ圏内の参加者が、焼却前2週間、焼却開始後2週間同じタオルをベランダに吊るして放射性物質の調査を行なう。
  • ・埼玉でもやってみよう。結果はともかくやってみることが大事。専門家のアドバイスももらう。
  • 【埼玉がれきネットとは】
  • 埼玉のがれき受け入れ反対の活動をする者のメーリングリストを中心としたネットワーク
  • 【埼玉におけるがれき受け入れの流れ】
  • ・昨年12月8日、上田知事が埼玉県議会12月定例会でがれき受け入れについて初めて発言する。
  • ・その後、熊谷市と日高市にある太平洋セメントの工場と、横瀬町の三菱マテリアルのセメント工場で受け入れる予定だということが明らかになってくる。
  • ・3月25日、3工場でほぼ同時に試験焼却が行われる。熊谷工場で抗議行動を行うため、前日ツイッターやメールで呼びかけると、7人が集まった。工場へ向かうと30人もの警察が警備をしていたが、無視して声を上げて抗議活動を行った。その後、横瀬、日高の工場へ抗議活動のために行った人の話を聞くと、やはり大勢の警察に取り囲まれ、追い回されたとのことだった。埼玉県はあまりにもやりすぎていると思う。・試験焼却等の測定結果の説明会が熊谷市で3日間、横瀬町で2日間、日高市で1日開催された。しかし、熊谷・日高は、工場の周りだけが対象、説明会を開いてほしいと秩父市民、深谷市民が要望、私たちも県南で開いて欲しいと求めたが、すべて却下された。
  • 【現在の状況】
  • ・横瀬町は町民に知らされない中、環境審査会が開かれた。非公開で、傍聴もさせなかった。5月17日には臨時議会が開かれた。積極的に受け入れるという内容の決議が可決された。次は、横瀬町長が受け入れを認めたら、がれき受け入れが進んでしまう状況。
  • ・日高市は現在市長選が行われている。試験焼却に立ち会った2日後に心筋梗塞で倒れ、3月31日に亡くなられた前市長の後任市長を決める選挙。明日20日が投票日なので、市長が決まればがれき受け入れの話も進んでいくと思われる。
  • ・首長が承認したら、次は岩手県と埼玉県が協定を結ぶことになる。
  • ・今は、ぎりぎりまで追い詰められた状況だが、あきらめることはない。たとえ受け入れが始まっても、止めることも可能だと思う。そのために得ている情報もある。みなさんと一緒に活動していきたい。

「学校の対応について」記録 上條祐美

  • ・高圧洗浄機での除染は放射性物質を撒き散らしてしまうのでよくない
  • ・線量の高い場所の土を集めて固める(コンクリート等)ほうがいい、ビニールに入れて埋めるのはよくない
  • 【さいたまラボの紹介と測定結果について
  • 側溝泥 465bq/kg=3万bq/㎡ 
  • さいたま市のある学校ではサッカー部が側溝掃除をしていたが中止にした。
  • ・セシウム137が3.7万-18.5万bq/㎡はチェルノブイリの第4区分(放射線管理区域)土壌汚染が500bq/kgあったらダメだと思う
  • ・昨年のプールの底に溜まった泥1170bq/kgあった。プールの掃除を子どもにやらせてはダメ
  • ・さいたまの落ち葉から5170bq/kg出た
  • ・誰に話をするか→校長先生ときちんと話す
  • 蕨の方
  • 給食 AT1320-A 20bq/kgまで測れる
  • 給食センター長と話しをするといいかも
  • 蓮田市の方
  • 砂埃が心配 環境課と話をしている
  • 市内のある保育園園庭300bq/kg
  • 1年生の子 副読本配布された
  • 新日本婦人の会が校庭の線量を計ってくれた
  • さいたま市の方
  • 幼稚園で出る静岡産のお茶を測りたい
  • 小学校校庭線量0.11
  • 副読本は教室に積んである
  • 春日部市の方
  • 新しい校長先生が前の学校で裸足で運動会をやっていた校長砂埃が心配
  • 越谷市の方
  • 校長先生に安達太良の件など手紙を書いたが返事は無し
  • 安達太良は中止 日光は鎌倉に変更
  • 夏休みに線量を計って子どもの自由研究にした
  • 5月の運動会についてもスプリンクラーや水まき等手紙に書いた副読本が配られた学校と配られていない学校がある
  • 杉戸の方
  • 3月に会発足 町長に要望→面談 4月から給食測定開始、給食食材選択
  • 校庭の木の下で0.8μ/hでも役場は1μ/h超えていないので除染しない
  • 校長の判断により学校側で対処
  • まとめ
  • 自治体によって除染基準等バラバラだが、住む場所によって子ども達の守られる基準が違うのはおかしいので、低い基準のところに合わせるよう保護者達で交渉していかなければと思う。
    交渉相手は誰がいいのか、教育委員会、校長先生、PTA会長、若い先生等いるが、話す相手が放射能に理解があるかどうかで対応が分かれる。
    小さい子どものいるような若い先生は比較的理解があるが、逆に若い先生は学校内での発言力が弱いようだ。
    学校では放射能を気にしているのが少数派でPTAや懇談会での発言がしづらい。どうやって放射能の情報を周囲に伝えていくかが課題。多くの人が関心を持たないと状況は変わりづらい。

当日のプログラム

 

【日 時】5月19日(土)

 

<第一部> つながる

10:00〜(会場受付9:30〜)

 

開会の挨拶(呼びかけ人より)

登録団体のご紹介

団体の活動発表(各10分)

・嵐山の自治体対策 ・川口の市民との除染

・三郷の現状 ・吉川の自治体の除染 

・埼玉県のがれき受け入れ問題

・越谷の給食対策 ・原発国民投票について(5分)

 

11:15〜11:25 休憩&分科会のグループへ移動

 

11:25〜 

分科会&交流会(テーマごとのグループに分かれてトークセッション)

【テーマ】

・自治体とのやりとり   

・除染について       

・学校との対応     

・がれき処理       

・給食の食材       

・放射線の測定      

 

12:15 昼食休憩

 

<第二部> 知る

13:10〜武藤類子さんのお話(14:10〜休憩)

                    「福島からあなたへ」

14:20〜  山田真先生の講演会(15:20〜質疑応答)

                    「こどものいのちを守るために」

 

16:20 閉会の挨拶(実行委員長より)

山田 真(やまだ まこと)

子供たちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表。1967年東京大学医学部を卒業。以後、東京都八王子中央診療所理事長、東京都西東京市で梅村こども診療所を運営。「障害児を普通学校へ全国連絡会」世話人。雑誌「小さい・おおきい・よわい・つよい」(ジャパンマシニスト社)の編集代表。福島でたくさんの子どもたちを診察している。

武藤類子(むとう るいこ)

ハイロアクション福島原発40周年実行委員会。1953年生まれ。養護学校教員を務めながら、チェルノブイリ事故以来脱原発運動に携わる。「原発に依存しない」生き方を実践し、2003年、福島県三春町に喫茶店「燦(きらら)を開店。去年9月、明治公園に6万人が集まった「さよなら原発」集会で福島を代表して発言。原発事故発生以来、住民や避難者の人権と健康を守る活動に奔走している。

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